今夜も美味しいランデブー
「そ、そんなことあらへんと思うけど…」
「ほなリエちゃんは?
なんか色気のある話とかないん?」
そして白い歯を見せてニッと笑う。
「え?」
時々こんな風に音羽サンはアタシのことをリエちゃんって呼ぶ。
なんか子供呼ばわりされてるみたい。
「…ない」
アタシは彼女から目をそらして答える。
「まあ、アンタに先越されたら異常に焦ってまうから」
異常ってどういう意味?
「なんやの、それ」
アタシの思いが伝わったのか笑いながら彼女は答える。
「そやかてリエちゃんやもん」