今夜も美味しいランデブー
「あー、彼氏とか?」
にやにやするアヤヒ。
「う…うるさいっ!
そんなんちゃうわっ」
アタシは慌てて彼女に背を向ける。
「やっぱ男?
そんな怒らんでもええやん。
まあムキなって否定するってことは…」
「それ以上言いなっ!」
もう、
なにアタシどきどきしてんだろ。
「お姉ちゃんはもう寝るだけやけど彼、
これからまた大阪まで帰るんやろ?
明日も平日やのに大変やなあ」
背後から聞こえた言葉に今更ながらあっと思う。