今夜も美味しいランデブー

アタシは棚からたくさんの2次元関連のものを取り出し片っ端から押入れに突っ込んでゆく。


なんかもう片付けっていう感じじゃないなこれ。

放り込んでるし。



「お姉ちゃん、珍しい。
片付け?」

部屋から聞こえるドタドタした音に気づいた妹がやってきた。


「うーん、ほら、こないだ言うたやん?
週末に会社の人が泊まりにくるって」

アタシは振り返ることもせず作業を続ける。


あーなんか、
汗出てくる。

とにかく全部押し込んでしまわないと。


「え?
そんな片付けてお姉ちゃんの部屋で一緒に寝るん?」

ん?
彼女の言葉に手が止まる。


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