今夜も美味しいランデブー

「へー…」

アヤヒはそれだけ言って陶原くんを上から下へとじろじろと観察するように見つめる。


「な…なに見てんのよっ、
アヤヒっ!」

アタシは慌てて彼女を嗜める。


「もうー・・・」

少しむくれて口答えする。


そして陶原くんの隣に座り料理を手でつまむ。

「何やってんのっ!」

アタシのその声に彼女はちらっとアタシを見ただけで何も言わず今度は彼のほうを向いて言った。

「いっつもお姉ちゃんとふたりの女だけでしょう?
だからこうして男の人がいるってだけですごく家の中の雰囲気も違って見えるんですよねー?」


「そんなもん?」

不思議そうな顔をする陶原くん。


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