今夜も美味しいランデブー

言葉の出ないアタシに彼女はアルコールも入ってか、
ますます饒舌になる。

「相手が楽しそうに食事してたらそれでまた余計に美味しいって思えるし。
あ、このひと、
自分と同じ嗜好だって思えてこれまたうれしくなるんよね。
なにより人間、
食事中って無防備やんか?」


むう…。


「そんなの相手に晒すってことはー。
だからこのヒトと一緒に食事したいって男性がいたとしたら
要はその人とー…」


「わーーっっ!!」

アタシは思わず大きな声を出して立ち上がり音羽サンの口を塞ぐ。


「うぐぐぐ…」

音羽サンの声がこもる。


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