今夜も美味しいランデブー
それから…。
それまでにも彼とはいろいろあったけどあの携帯電話の一件からなんとなく、
ではなくてずっと陶原くんと一緒にいたいと確信した。
そしてその思いはたぶん、
彼も同じなんじゃないかなと。
アタシが誘っても楽しそうに乗ってくるし。
もちろん彼が誘ってくれるときだってアタシも同じ。
「どしたん?
今日はえらいご機嫌やん?」
そう言いながら彼はネクタイを少し緩める。
そんな彼の仕草を見ながら思う。
ああ、
このヒトはアタシといるとき安心してくれてるんだなあって。
嬉しくなって。
「うん、まあね」
アタシは笑って返事する。