今夜も美味しいランデブー

あー、いいなあ。

笑顔の彼がいて明るい店内とにぎやかな笑い声の響く店内。

かすかに聴こえるジャズ。

そんなすべてがアタシの気持ちを高揚させる。


「納野サン、
おかわりは?」

彼はアタシのまだ残っているグラスを指差す。


「まだ残ってるけど…。
もうちょっともらおうかな」


「ちょっとだけ?」


「そやかて調子乗って飲んでたらー。
こないだみたいに電車に間に合わへんようになってしまう」


困った表情して答えてみる。



< 243 / 293 >

この作品をシェア

pagetop