今夜も美味しいランデブー
あー、いいなあ。
笑顔の彼がいて明るい店内とにぎやかな笑い声の響く店内。
かすかに聴こえるジャズ。
そんなすべてがアタシの気持ちを高揚させる。
「納野サン、
おかわりは?」
彼はアタシのまだ残っているグラスを指差す。
「まだ残ってるけど…。
もうちょっともらおうかな」
「ちょっとだけ?」
「そやかて調子乗って飲んでたらー。
こないだみたいに電車に間に合わへんようになってしまう」
困った表情して答えてみる。