今夜も美味しいランデブー

前を歩く男性の後姿にふと目が留まる。


もしかしたら。
陶原くん?


アタシはじっとその男性の後姿を凝視する。

間違いない。


やっぱり彼もひとりだったんだ。


どうしよう、
晩御飯どうするんだろう?

声かけようなか。


でも。
あんなことがあったからどうもちょっと。


アタシのこと絶対に変な奴って思ってるはずだし。

うーん、
でもでも独りで晩御飯はやっぱりつまんないし。


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