My best friend
あたしの気持ちは、ただ純粋にひーを親友だと思っていたあの頃とは違う。
だけど、伊達に一緒に過ごしてきたわけじゃない。
ひーのことは誰よりもわかってるつもり。
「大丈夫」と、ひーは言っていたけどあれは嘘。声を聞くだけで、無理してるとすぐにわかった。
ひーから何も言ってこない限り、あたしは根掘り葉掘り聞かないつもりだけど……
この胸の騒つきが、何かを訴えかけているようで。
あたしに悪いことを知らせているようで落ち着かなかった。
【ごめん!今、学校着いた!】
お昼頃、あたしの携帯に高村くんからメールが入った。
それを読み終えた直後、まるで見計らっていたかのように電話が鳴る。
高村くんから。
「もしもし?」
〈あ、伊沢?ごめん、寝坊しちゃって遅刻した!〉
高村くんは、相沢くんの言ってた通り遅刻だったらしい。
すごく慌ててる様子が、声を聞いただけで目に浮かぶ。