My best friend
この時のあたしは、ひーと自分は違うと感じながらも、ひーにそこまでコンプレックスや劣等感などを感じてはいなかった。
純粋に親友だと思っていたし、ひーに素直に憧れてた。
そう、この時までは──。
「ではでは、ワースト3……。つまり、『クラスでブサイクな女子』の結果発表〜〜〜!!!」
ここでもやっぱり歓声があがり、結果が記されているであろうメモを片手に、黒板に名前を書き始めるお調子者の男子。
……見なければよかったと、ここで乱入してさっさと忘れ物を取って帰ればよかったと、あたしは今でも後悔してる。
【一位 伊沢はるひ】
「っ──…」
このランキングの一位は、あたしだった。
つまり……
このクラスで一番ブサイクなのは、あたし……。
あまり期待はしてなかったけど、やっぱりショック。
「あー、伊沢かー」
結果を見た男子が、“納得”といったような顔をして頷く。
なんかむかつくんだけど。
今からぶっ飛ばしてやろうかな。
とか本気で思っていたあたしだったけど。