春風が吹く頃に。
あ、まともにお礼言ってない。
そう思ったけど、もう晴は人混みの中に紛れて見えなくなっていた。
「何あの人!!イケメーン!」
「真紀。やめなよその性格。はしたない」
「あっ春もしかして」
「…何」
「あの人のこと気になっ…ってちょっと春ー!!置いていかないでよ!」
くだらなーい。
恋愛なんて。
好きなんて。
…くだらない。
「はぁ…」
嫌いな春の匂いを目一杯吸ってみる。
「真紀」
「ん?」
「あたし、恋愛しないよ」
だってあんなに傷つくのは、もうゴメンだから。
そう思ったけど、もう晴は人混みの中に紛れて見えなくなっていた。
「何あの人!!イケメーン!」
「真紀。やめなよその性格。はしたない」
「あっ春もしかして」
「…何」
「あの人のこと気になっ…ってちょっと春ー!!置いていかないでよ!」
くだらなーい。
恋愛なんて。
好きなんて。
…くだらない。
「はぁ…」
嫌いな春の匂いを目一杯吸ってみる。
「真紀」
「ん?」
「あたし、恋愛しないよ」
だってあんなに傷つくのは、もうゴメンだから。