俺はカノジョが泣くのを3度見た【短編恋愛ショート版】
「!!!!!」

向井をつきはなした!

「お、お、ま、え!、今俺に!俺に!何した!?」

向井の顔をにらみつけた。

「僕のことどう思ってますか?」
「お前男だろ!お、俺も男だぞ!」

手の甲で唇をぬぐう。
かすかにミントチョコの味がした。

「好きなんです!」

向井は、俺に抱きついてきた。

「ここは演劇部の部室じゃねえよ!」

俺はもがいて、振りほどいた。

「深瀬先輩!いつも部室で僕がからんだとき、
勃起してたじゃないですか!」
「それは!それはな!カノジョを見てたからっ!でぇっ!」
「山下先輩は、安藤先生と不倫してるんですよ」

俺の頭の中で、あの車の中で、カノジョの巨乳をもんでいた薬指に指輪をした男が、英語の授業の担任アンドーと一致した。


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