俺はカノジョが泣くのを3度見た【短編恋愛ショート版】
8☆ひきこもり
あの日以来、
俺は、学校に行っていない。

そろそろ1ヶ月がたつ…。

親が共働きだから、なんとか学校に行ってるふりをして、今までバレないで家にいることができた。
けれど、もうそれも限界だとわかっている。

俺はひきこもりだ!
っと宣言してみようか…

見飽きた狭い6畳の部屋の天井を、今日も見つめた。

一週間前に、向井からメールが来た。
カノジョもあの日以来、学校に行ってないらしい。
演劇部を退部するから、向井に部長になるようメールを送ったらしい。

そりゃそうだよな…
あんな風に、学校中にバラされ、自分でも認めてしまって…
もう学校行けないよな…

最後に見たカノジョの泣き顔が浮かんだ。

涙が長いまつげを濡らし、頬をこぼれ落ちる。
カノジョは悲しみで顔をゆがめた…

ああああーーーーーっ

俺って、
なんであんなことしたんだよぉぉぉおおっ!!!

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