年下彼氏くん


でも連絡が取れなかったらどうしようもなくねぇか…?


探せって?


確かにこのままじゃまずいか…


「ま。それだけだから」

「なんか…すいません…」

「…明日雪でも降るんじゃねぇの?」

「どういう意味っすか」

「初めてお前に謝られた…」


んなわけねぇだろ!


俺をなんだと思ってんだ…。


すぐに帰って行ったふたりに笑えた。


飲みに行こうって、一杯も飲んでねぇし…。


見た目に寄らず後輩想い…。


「ひとりなってしもたんか〜?」

「え〜っと………おっちゃん?」

「もう覚えてくれたんか!若いってえぇなあ〜…」


いやいや…。


おっちゃんも十分若く見える。


歳のわりにイイ男過ぎるだろ…。


「悩める少年にアドバイス。『好きなもんは好き』やで?」

「…?…はぁ…」

「せやから〜、好きなもんを嫌いになれ〜ゆわれても無理やろ?」


やたらと語るおっちゃん。








< 103 / 181 >

この作品をシェア

pagetop