年下彼氏くん


「ほんとに久しぶりね〜!!会いたかった〜」


そう言って笑うお母さんは、前に会った時より一段と派手になってる…。


その金髪はどうしたの…。


似合ってるけどね?


「あの…よろしければどうぞ…」


部下の渡辺さんに案内されて来た応接室。


このふたりと並んでたら視線浴び放題…。


部屋に着くと人数分のお茶を置いて行ってくれた渡辺さんに感謝…。


最初に口を開いたのはお母さん。


「そういえば柚乃、彼氏出来たんでしょ!?」

「ぶっ…」


飲んでたお茶を吹き出したお父さん。


「もう、汚い〜…」

「柚乃に彼氏なんかいらねぇ」

「拓也…柚乃はもう23よ?彼氏くらい出来るに決まってるでしょ…ね?柚乃。」


ニコニコしてるお母さんと、ピリピリしてるお父さん…。


昔からあたし命だからね…。








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