年下彼氏くん


「…はいはい、俺の負けだ…」

「は?」

「ここまで言われちゃ何も言えねぇよ…」


まじで…?


悔しそうな表情のお兄さん。


俺、感動…。


「お兄さん…」

「待て…お兄さんキモい。俺、哲也…」

「じゃあ…テツさん?」

「なんだお前…弟みてぇだな」


頭くしゃくしゃってされた…。


テツさん超いい人じゃねぇか…。


問題はタバコ吸ってるこの人…。


「あの…お父さん…」

「俺はお前の親父じゃねぇ」

「すいません…」


怖ぇぇ〜…


なんて呼べばいいんだ?


「もう良くね?柚乃が選んだ奴だぞ?こいつなら大丈夫だろ」

「………………」

「会社も俺が継ぐんだから別に関係ねぇし」

「………………」

「柚乃の幸せを考えるべきじゃねぇの?あいつもう23だぞ?」

「……………はぁ…」


ゆっくり息を吐いた親父さん。







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