年下彼氏くん


「悠斗…」

「はっ…はい…」

「あいつを泣かせてみろ?俺がお前を潰す」

「わ…わかりました!」

「俺仕事戻るから…」


俺が礼を言うと軽く手をふって帰っていった親父さん。


複雑〜…。


やっぱ認めてもらえねぇ?


「ほんと…素直じゃないんだから…」

「世話の焼ける親父…」

「え…?」

「大丈夫、あの人認めてないわけじゃないから。娘を取られる複雑な気持ちなんでしょ〜…」


いやいや…。


仕事行っちまったぞ?


「名前呼んでもらえたでしょ?」

「はぁ…」

「それって奇跡みたいなことだから」


まじっすか…。


やべぇ…ちょっと嬉しい…。


じゃなくて…


「柚さん探しに行ってきます…」

「そのうち連絡来るよ?多分…」


その時震えた俺のケータイ…。


相手はもちろん柚さん。


「柚乃によろしくね?」

「ま。なんかあったら連絡してこい」


帰りは優しいふたりに見送られて…。


向かうは柚さんのところ。







< 135 / 181 >

この作品をシェア

pagetop