年下彼氏くん
「悠斗…」
「はっ…はい…」
「あいつを泣かせてみろ?俺がお前を潰す」
「わ…わかりました!」
「俺仕事戻るから…」
俺が礼を言うと軽く手をふって帰っていった親父さん。
複雑〜…。
やっぱ認めてもらえねぇ?
「ほんと…素直じゃないんだから…」
「世話の焼ける親父…」
「え…?」
「大丈夫、あの人認めてないわけじゃないから。娘を取られる複雑な気持ちなんでしょ〜…」
いやいや…。
仕事行っちまったぞ?
「名前呼んでもらえたでしょ?」
「はぁ…」
「それって奇跡みたいなことだから」
まじっすか…。
やべぇ…ちょっと嬉しい…。
じゃなくて…
「柚さん探しに行ってきます…」
「そのうち連絡来るよ?多分…」
その時震えた俺のケータイ…。
相手はもちろん柚さん。
「柚乃によろしくね?」
「ま。なんかあったら連絡してこい」
帰りは優しいふたりに見送られて…。
向かうは柚さんのところ。