年下彼氏くん


*プチ悠斗side*


置き手紙をして、柚さんを置いて先に家を出た。


一緒にいたら、俺がどうしても離せない…。


かなり奮発して買った指輪。


一応プロポーズのつもりだったんだけど意味分かってるか?


「ほんとにいいのか〜?」

「良いんだっつーの…。高先、車サンキューな…」

「ったく…世話のやけるガキ…」


空港までは高先に車を出してもらった。


親父と母ちゃんは先に向こうに行って、何やら手続きをしてくれてるらしい…。


高先には最後まで頼りっぱなしか…。


「9時半…」

「は?」

「飛行機の時間。9時半だろ?」

「なんで知って…」


見送りとか泣きそうになるのが嫌だから、誰にも言ってねぇぞ?


「梨子さんてマジ美人だよな〜」


犯人は母ちゃんか…。


ため息しかでねぇぞ、おい…。






< 144 / 181 >

この作品をシェア

pagetop