年下彼氏くん
*プチ悠斗side*
置き手紙をして、柚さんを置いて先に家を出た。
一緒にいたら、俺がどうしても離せない…。
かなり奮発して買った指輪。
一応プロポーズのつもりだったんだけど意味分かってるか?
「ほんとにいいのか〜?」
「良いんだっつーの…。高先、車サンキューな…」
「ったく…世話のやけるガキ…」
空港までは高先に車を出してもらった。
親父と母ちゃんは先に向こうに行って、何やら手続きをしてくれてるらしい…。
高先には最後まで頼りっぱなしか…。
「9時半…」
「は?」
「飛行機の時間。9時半だろ?」
「なんで知って…」
見送りとか泣きそうになるのが嫌だから、誰にも言ってねぇぞ?
「梨子さんてマジ美人だよな〜」
犯人は母ちゃんか…。
ため息しかでねぇぞ、おい…。