年下彼氏くん
「きちゃいましたか?」
「…きちゃいましたよ!先輩!なにあれ〜…超カッコイイ…私一目惚れとか初めて…」
やっぱり。
でも一つだけ問題が…。
「おっちゃんってね?……おっちゃんなの」
「はい?」
「ん〜…何ていうか…、謎が多い人…」
「いいじゃないですか〜!ミステリアスとか素敵〜…」
「誰も本名知らないし、もしかしたら妻子持ちかもしれないんだよ?」
「その時はその時ですよ!今は突っ走るのみでしょ♪」
うん、あたしもう何も言わない。
静かに見守ってあげよう…。
なんか気分いいな、こうゆうの。
家に着くとお決まりの電話。
悠が行ってからは一日だって欠かしたことなんてない。
『へぇ〜、まぁおっちゃんがモテねぇ方がおかしくね?』
「うん、あたしもそう思う…でもホント謎な人…」
『マジで。柚さんの後輩に期待しよ〜』
お似合いだと思うんだけどな〜…。