年下彼氏くん
なんかこう…モヤモヤ。
「柚乃ちゃん、あいつ帰ったん?」
「帰ったよ?…なんで〜?」
「何もないよ〜」
優梨の話を聞いてから、おっちゃんのことが気になって仕方ない。
でもあたしが気にしても仕方ない…。
時計を見ると、いい時間。
「悠?」
「ん、帰るか。っつっても…この酔っ払いたちどうするかな…」
その時がちゃっと開いた店の扉。
「秀〜、迎えにきたよ〜?」
「「あ……」」
「あ、さっきはごめんね〜。とりあえず秀はうちに連れて帰るね〜?」
この人が秀くんの…。
さっきは一瞬だったからあんまりわかんなかったけど
こうやって見たらかなりの美人さん…。
なんていうか…
できる女の人って感じ。
「教師…なんすよね?」
「あら。秀から聞いたんだ?」
またそんな直球な。
無意識に周りに人がいないかキョロキョロしてしまった。
悪いことじゃないのに…。