年下彼氏くん


なんかこう…モヤモヤ。


「柚乃ちゃん、あいつ帰ったん?」

「帰ったよ?…なんで〜?」

「何もないよ〜」


優梨の話を聞いてから、おっちゃんのことが気になって仕方ない。


でもあたしが気にしても仕方ない…。


時計を見ると、いい時間。


「悠?」

「ん、帰るか。っつっても…この酔っ払いたちどうするかな…」


その時がちゃっと開いた店の扉。


「秀〜、迎えにきたよ〜?」

「「あ……」」

「あ、さっきはごめんね〜。とりあえず秀はうちに連れて帰るね〜?」


この人が秀くんの…。


さっきは一瞬だったからあんまりわかんなかったけど


こうやって見たらかなりの美人さん…。


なんていうか…


できる女の人って感じ。


「教師…なんすよね?」

「あら。秀から聞いたんだ?」


またそんな直球な。


無意識に周りに人がいないかキョロキョロしてしまった。


悪いことじゃないのに…。








< 177 / 181 >

この作品をシェア

pagetop