年下彼氏くん
「そう睨まないでよ〜」
「なんなんすか…」
何故か睨み合う俺達。
「はいはい、そこまで〜」
俺は悪くねぇぞ…。
「アンタはいい加減自分よりいい男にひがむ癖やめなさい…」
「別にひがんでねぇし」
「負けを認めない男は嫌い」
「嘘、嘘!いや〜俺の負けだよ悠斗くん!」
ニコニコしてる莉華さん。
このふたり、付き合ってるわけじゃないらしく…。
不思議な関係…。
じゃなくて!
寝ている柚さんを抱っこして店を出た。
「ちょっと待って!」
「莉華さん?」
「柚乃…恋愛で上手く行ったことないの…。だから!柚乃を悲しませるようなことは絶対しないであげて…?」
さっきとは違う莉華さんの表情。
柚さんをちゃんと思ってのことか。
「大丈夫ですよ。俺が最後の男になるんで」
「ありがと…悠斗くん。」
これは本音だから。
本気で思ってる。
莉華さんにお礼を言いそのまま店を後にした。