年下彼氏くん
「じゃあ私はこれで♪」
「またね?」
「そうだ!!」
「???」
「私悠斗のこと好きですから。あなたになんか負けない…」
「えっ…」
「私の方が近いところにいるってこと。忘れないで下さいね?」
ニコッと笑って消えた女の子…。
名前聞くの忘れた…。
聞いてどうするの?って話なんだけど。
あの子…やっぱり悠が好きなんだ。
まさか…とは思ったんだけど…。
気分はすっかりどんより…。
悠の周りにあんな可愛い子がいたなんて。
「……みや!神谷っ!」
「やっ…ビックリした…」
「何してんの?…あ〜田神の店番の時間か。」
スーツに着替えた高橋くんは、生徒よりもホストみたい…。
「悠ってモテるよね…」
「まぁな〜。あの容姿でモテねぇ方が変だろ…」
ドカッとソファに座った高橋くん。
王様みたい…。
そんなとき…
「「「「きゃ〜っ!!」」」」
悲鳴?!何?!
女の子を掻き分けて出て来たのは…
やっぱり悠。
アイドルじゃん…。
まあ笑顔はひとつも見せてないんだけど…。