年下彼氏くん
「私悠斗のこと好きですから。あなたになんか負けない…」
「えっ…」
「私の方が近いところにいるってこと。忘れないで下さいね?」
柚乃さん…ごめんなさい。
こんな私を許して…。
廊下に出ると
「あれ?留衣何してんだ?」
「悠斗…」
今会いたくなかったよ…。
沈黙になりたくなくて…
少しでも話していたくて…
「今日なんの日?」
「今日…?……!!今日何月何日?!」
「10月1日。思い出した?」
「思い出した!!やっべぇ…!」
「そんな顔してたら今思い出したってバレるよ?普通に普通に」
「マジサンキュー!留衣!」
悠斗の後ろ姿を見てせつなくなる…。
「お人よしだよね…」
「ほんとに…」
「えっ!?……京汰…」
ニコッと笑って私の頭を撫でた京汰。
「お前はほんと…人がいいってかなんていうか…」
やめてよ…