年下彼氏くん
「せっかくの俺と愛ちゃんの甘いひと時を邪魔しやがって…」
「セフレすか?」
「うっせぇ。で?用件は?」
今日が半年記念日だということを事細かに話した。
案の定怒ってるし…。
「柚乃ちゃんのためならしゃあねぇか…。これ通りでいいわけ?」
「そうっす。ケーキ屋って言ったらここっしょ?」
「恥ずかしいから言うな…」
そう。
芝先輩の家はケーキ屋さん。
ここのケーキ屋は他とは違って、リクエストを持ってけば作ってもらえる。
いかつい顔した芝先輩は、ケーキ屋ってことが嫌らしい…。
「今日店定休日だから俺が作るけど…」
「申し訳ないっす!」
「見た目はわりぃけど、味は保証する♪」
頼もしい先輩…。
ああやって作んだ…。
くるくる回るスポンジに真っ白なクリーム。
1時間後出来たのはでっかいでっかいショートケーキ。