年下彼氏くん
「悠〜…」
「はははは!涙目そそる…」
そう言って顔を近付けてきた悠にストップをかけた。
「ばっ…馬鹿!今日はそんな場合じゃないんだから…」
「髪の毛も化粧も洋服も…」
「へ…?」
「いつもと違うからさ?なんか照れるし」
赤くなる悠につられてあたしも赤くなる…。
気付いてくれたんだっていう嬉しさと
細かいところも見られてるっていう恥ずかしさ…。
その時後ろから聞こえた高い声…。
「あらあら〜凄く仲が良いのね〜」
「かっ…母ちゃん…親父も…」
母ちゃん?!
目の前には若くて美人な女の人。
その隣には悠が老けたみたいなすごくカッコイイ男の人…。
なんてお似合いなふたり…。
「はっ…はじめまして!悠斗くんとお付き合いさせてもらってます!神谷 柚乃といいます!」
「柚さん緊張しすぎ」
へ…?
勢いよく下げてしまった頭をあげると、くすくす笑ってる悠の両親。