年下彼氏くん


あたしには分かんないや…。


「期間は?」

「2年よ。2年ロスで勉強しなさい。そうしたらこっちのbarrys sowは悠斗に任せるわ」

「2年…」


嫌だよ悠…。


2年も会えないの?あたしたち…。


「すいません。少しお手洗いに…」


何だか耐えられなくなってトイレに逃げた。


はぁ…。


何してるんだろうあたし…。


予想以上だよ、悠…。


しばらくして、ふぅ…と深呼吸。


悠たちがいるテーブルに戻ろうとしたら聞こえてきた声。


「俺は柚乃さんのことを反対してるわけじゃねぇよ。でもお前は長男の自覚を持て。」

「継がなきゃなんねぇのは何となく分かった…」

「お前がそこまで渋るのは柚乃さんがいるからか?」

「柚さんを置いては行けねぇ」


そんなこと言われたら…泣きそうになる…。

「いい加減にしろ。いずれ行かなきゃなんねぇだろ」


あたしがいなかったらモメずにすむってことだよね…?


なんだ。


簡単なことじゃない。








< 88 / 181 >

この作品をシェア

pagetop