年下彼氏くん
あたしには分かんないや…。
「期間は?」
「2年よ。2年ロスで勉強しなさい。そうしたらこっちのbarrys sowは悠斗に任せるわ」
「2年…」
嫌だよ悠…。
2年も会えないの?あたしたち…。
「すいません。少しお手洗いに…」
何だか耐えられなくなってトイレに逃げた。
はぁ…。
何してるんだろうあたし…。
予想以上だよ、悠…。
しばらくして、ふぅ…と深呼吸。
悠たちがいるテーブルに戻ろうとしたら聞こえてきた声。
「俺は柚乃さんのことを反対してるわけじゃねぇよ。でもお前は長男の自覚を持て。」
「継がなきゃなんねぇのは何となく分かった…」
「お前がそこまで渋るのは柚乃さんがいるからか?」
「柚さんを置いては行けねぇ」
そんなこと言われたら…泣きそうになる…。
「いい加減にしろ。いずれ行かなきゃなんねぇだろ」
あたしがいなかったらモメずにすむってことだよね…?
なんだ。
簡単なことじゃない。