年下彼氏くん
「悠…?ごめんね?」
『俺は…柚さんと離れるとか、考えらんねぇんだけど』
そんな…嬉しいこと言わないで…。
あたしの意志が簡単に折れちゃう。
「それじゃダメなんだよきっと…」
『親父と、母ちゃんに何か言われた?』
そうじゃない…。
「悠…距離を置こう?」
『は…?』
「悠はあっちに行かなきゃダメなの…。あたしがいるせいで悠が行かないなら…っ…」
泣いちゃダメ…。
あたしが泣くことじゃないんだから…。
『ちょっ…マジ待てって…』
「悠…っ…行かなきゃダメ…。悠がそんなんじゃ…っ…あたしは側にいられない…」
『柚さん!!俺は…』
ぶちっと切ってしまった電話…。
涙が止まらない…。
悠…大好きなの。
あたしを許して…?
何回か電話が掛かってきたけど出ない。
心が痛む…。
こんな彼女でごめんね。
ってもう彼女じゃないのか…。