年下彼氏くん
好きなものは好き。
*悠斗side*
何回電話しても出ねぇ柚さん。
メールの返事だってあるわけねぇし…。
ぐちゃぐちゃした気持ちのまま来た懇談。
「えっと…でしたらロサンゼルスのほうの学校という形で…」
異様な空気を感じとったのか、やたら控えめな高先…。
行けばいいんだろ、行けば。
「田神…お前、何かあったか?」
「別れた」
「「「えっ…?」」」
驚く両親にイラッ…。
お前らが柚さんがいるから…みてぇなこと言うからだろうが。
マジでどうしてくれんだ…。
結局来年の4月からはあっちの学校。
学力は足りてるらしい。
柚さんは俺のことを考えて距離を置くって決めたんだと思う。
だから俺はそれに応えなきゃなんねぇんだろうけど…。
やっぱ会いてぇもんは会いてぇ。
「悠斗…大丈夫なの…?」
「お前らからしたらラッキーなんじゃねぇの?」
「いい加減にしろ」
バンッ!
いてぇ…。