年下彼氏くん


結局あれから何もないまま2週間。


何もする気が起きず屋上で寝そべってた。


冬の屋上は寒いな…。


今の俺にはちょうどいいか。


なんて思ってたら開いた扉。


「京汰…」

「悠斗、お前ちゃんとメシ食ってるか…?」

「……まあなんとか…」

「バイトくらいならいつでも代わってやるから」


京汰にこんなこと言わせてる俺って…。


完全に気を使わせてる…。


でもそろそろ限界なのかもしんねぇ。


心にぽっかり穴が開いたみたいな。


バイトに行けば嫌でも分かってしまうこと…。


世間ではもうすぐ“クリスマス”だって…。


飾り付けも、めちゃめちゃ凝ってるし。


俺何してんだって1番思う時…。


もちろん柚さんがコンビニに来ることなんてない。


柚さんの家はすぐそこなのに…。


一目でいいから見たい。










< 99 / 181 >

この作品をシェア

pagetop