年下彼氏くん
結局あれから何もないまま2週間。
何もする気が起きず屋上で寝そべってた。
冬の屋上は寒いな…。
今の俺にはちょうどいいか。
なんて思ってたら開いた扉。
「京汰…」
「悠斗、お前ちゃんとメシ食ってるか…?」
「……まあなんとか…」
「バイトくらいならいつでも代わってやるから」
京汰にこんなこと言わせてる俺って…。
完全に気を使わせてる…。
でもそろそろ限界なのかもしんねぇ。
心にぽっかり穴が開いたみたいな。
バイトに行けば嫌でも分かってしまうこと…。
世間ではもうすぐ“クリスマス”だって…。
飾り付けも、めちゃめちゃ凝ってるし。
俺何してんだって1番思う時…。
もちろん柚さんがコンビニに来ることなんてない。
柚さんの家はすぐそこなのに…。
一目でいいから見たい。