だって君が好きだから、
相当怒っている扉の向こうのお客様。


ピンポン、
ピンポン、
ピンポン、


なおも鳴り続くチャイム。


あぁ、開けるのが怖い。

そんな事を思いながら、ゆっくりと扉を開けた。


「は、はぃ…」


力なく扉を開けて外にいる主を見る。


『おせーんだよ!ノロセナ!!』


「あ、なお君、」



『はぁ、相変わらずセナは行動がノロイな…』


「ゴメンなさい、」


< 126 / 289 >

この作品をシェア

pagetop