だって君が好きだから、
りゅうき君がお説教中にも関わらず、全く無駄な話しを持ち込む私。


「セナ」

「ん?なぁに?」


すると、りゅうき君はため息をはき、


「今日は、仕方ないから、お前がセナの弟だって事で許してやる」


『っしゃ!ありがと!柳瀬先生!』


無邪気に笑うなお君は、中学生。

大人のオーラをはなつりゅうき君は、やっぱり先生で、


「暗くなると危ないから、今日はもう帰れ」


りゅうき君は、やっぱり大人なんだと思う。


『先生そんな事言って、セナと2人きりになりたいだけなんだろ?』


ニヤニヤしながら言うなお君。


なんて事を…


「はぁ…もう帰れ」


『わかったよ、

柳瀬先生…セナはほんと、とろくて、マイペースで、柳瀬にいっぱい迷惑かけると思いますが…

俺の、ねーちゃんなんで、よろしくお願いします』



なお君は、深々と頭を下げた。


今、ねーちゃんって…!


『じゃあな、セナ!柳瀬先生!』



「ば、バイバイ、なお君!」


なんていい弟なんだ…


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