だって君が好きだから、

「……」


「……」


嫌だよ、やっぱりくると思った。


この沈黙、ついこの間もあった。


「……」


「……」



とりあえず、リビングに戻る。

すると、りゅうき君は、ソファにスッと座った。


なんだか、座り方まで綺麗。


「セナの姉弟は、ほんと似てるな」


珍しく、りゅうき君が口を開いた。


「う、うん…すごく似てると思う、」


急に話しかけられたので、ビックリして言葉が詰まってしまった。
< 145 / 289 >

この作品をシェア

pagetop