だって君が好きだから、
「セナとは、なんだか似てないね」


「やっぱり?私、血が繋がってないのかも…」


本気で、今日そう思った。


「もし、そうだったとしても、セナは、大事にされてるから大丈夫」


ひ、否定してよ…!


私もソファにちょこん、と座る。



「直樹にはよく、セナの事を聞かれるよ」


「うそ?!」


なお君が?!

ここ数年くらい全く会っていなかったのに…


「本当」


りゅうき君は、クスクス笑う。


「授業の時は、すんげー集中力なのに、休憩時間になるとニコニコ笑いながら、セナの話ししてる」


りゅうき君はなんだか楽しそう。


「優しいねーちゃんだって言ってるよ」


「…嘘」



「だから、本当だって」


またりゅうき君は笑った。
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