だって君が好きだから、


『柳瀬先生飲んでるんですか〜?珍しいですね?』


顔が赤ので、飲んだのと勘違いされてしまったらしい。


「いや、俺は…、」


もちろん真面目な柳瀬が、酒を飲むわけがない。


『柳瀬が一気飲みするそうでーす!みなさんコールを!!』


俺がそんな事を言うと、みんなが一斉に柳瀬に注目した。


「は?俺がそんな事するわけ…」


柳瀬は、椅子から勢いよく立ち上がって俺を睨む。


『へぇ、じゃありゅうき君の待ち受け…』


「えっと…普段は絶対しませんが、一度一気飲みが、してみたい、と思ったので…」



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