だって君が好きだから、
「りゅうき、君…」


「なに?何か文句ある?」


爽やかにニコニコ笑うりゅうき君。


「な、ない」


「ほら、泣かない」


手を広げておいで、のサイン。


私はりゅうき君の、腕の中に飛び込んだ。


「りゅうき君、りゅうき君!!」


「なに?」


「な、なんでもないっ」


嬉しさとかいろいろ混ざって、

りゅうき君って呼びたくなった。



「じゃあ呼ばないで。明日、ちゃんと、断るんだよ?」


「うん!!」


「りゅうき君、りゅうき君!!」


「はぁ…何?」


「大好きだよっ!」


「…俺もだから、」









☆END☆
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