だって君が好きだから、
りゅうき君の気持ちもわからなくない。


確かに、みんなの前で喋る事もないし

自分が結婚するわけでもない。


ただ、みんなすごく綺麗で、

キラキラしてて、

自分は浮いているんじゃないか、と思う。



膝の長さまである、ワイン色のワンピースをひらりと揺らしてみる。



…似合わないなぁ



もっと似合う子になりたい。


そしたら、ここに堂々いられるのに…


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