だって君が好きだから、
付き合った女は、もうたくさんいすぎて覚えてない。


「え?!知ってたんですか?!中野センパイって、私の中で、天然なイメージで…」

気づいてないかと思いました、そう言って目を細めて笑う彼女。


俺、天然…?


セナちゃんの方が…


「やっぱり告白とかよくされるんですか?」


優しい聞き方をしてくる彼女の声、


彼女はきっと、俺に興味がない、そう思った。


俺の経験では、もっと女ってガツガツと色々聞いてくるイメージがしたから、

なんだか、普通の女と違うなって思った。



「うーん、秘密」


俺は、彼女に、もっと俺の事をしつこく聞いてほしいと思って、秘密と言ってみた。


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