だって君が好きだから、
何分、いや、何十分経ったんだろう…

ガチャリ、


玄関で音がした。


「セナ?いるの?」


りゅうき君の声がした。

普段だったら飛びつきたくなるほど嬉しいのに、


体が、床にくっついて言う事を聞かない。


「セナ…?」


りゅうき君が、キッチンに顔を出し、

座ってる私を見てキョトンとした顔をした。


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