だって君が好きだから、
「どうした?」


普段なら、絶対そんな声出さないってくらい優しい声で、
りゅうき君は私の髪に指を通した。


その仕種すらも、綺麗でやっぱり生徒さんだったら惚れちゃうよ…


なんて、改めてショックを受けた。


「セナ」


「、」


名前を呼ばれるだけで、こんなにキュンとしてしまうのは、きっと世界中でたった一人、


りゅうき君だけだと、思う。
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