だって君が好きだから、
「いいよ、俺もあんなところに置いといたのが悪いし、」


「…、」


「っていうか、置いたわけじゃなくて、落としちゃったんだよね、」


「…?」


「今日、本当はこの手紙、ノートに挟んでもう一回返すつもりだったんだ、」


「…」


「それで、学校ついたら無いって気付いて」


「…」


「取りに戻るわけにもいかないから、明日にしようと思った。」



「…」


「でも、こいつは、しょっちゅうこんな感じだからさ、こんな手紙よく貰うし、」
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