Transfer Girl
学校の帰りに圭介に連れて行かれたソコは駅から少し離れた路地のよーな場所にあった。
中に入ると人の多さに俺は驚いた。
人がひしめき合い一つのステージだけを見ている。
ソコに集まっている人はみな、あのステージのために存在しているかのようだった。
世界中に聞こえているのではないかと言うほどの音量。
ドラムの目を奪われるような激しいテクニック。
心臓の鼓動のようなベースの低く波打つ音。
ボーカルの命を感じさせられる声。
俺は初めて聞く生のギター音がやけに心地良くて、気がつけば俺も後ろの方で周りと同じ存在だった。
ステージに、音に目を、いや五感すべてを奪われていた。
ふと、隣を見やると俊也がいなかった。
まあ後で合流すればいいだろうと思い特に探したりもしなかった。
それに、この時の俺はそれどころではなかった。
この音をすべてを全身に浴び続けていたかった。
中に入ると人の多さに俺は驚いた。
人がひしめき合い一つのステージだけを見ている。
ソコに集まっている人はみな、あのステージのために存在しているかのようだった。
世界中に聞こえているのではないかと言うほどの音量。
ドラムの目を奪われるような激しいテクニック。
心臓の鼓動のようなベースの低く波打つ音。
ボーカルの命を感じさせられる声。
俺は初めて聞く生のギター音がやけに心地良くて、気がつけば俺も後ろの方で周りと同じ存在だった。
ステージに、音に目を、いや五感すべてを奪われていた。
ふと、隣を見やると俊也がいなかった。
まあ後で合流すればいいだろうと思い特に探したりもしなかった。
それに、この時の俺はそれどころではなかった。
この音をすべてを全身に浴び続けていたかった。