君の花嫁



「婚姻届………?」


そこには既に色々と書き込まれた婚姻届があった。


「ここに印鑑を」


指を指された所に視線を落とす。
印鑑?

ん?

あれ?

ちょっと…まって………

これって…………………

書いてある内容に気がつき、私は青ざめた。
そして、自分でも驚くほどの大きな声が屋敷に響き渡る。


「ちょっ、ちょっと待って!!!私の名前が書いてあるんだけど!?」




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