Real [短編]
「いつも居るの?」


いきなり話しかけて来たのは女。


・・いや、かわいいと言っても

可笑しくないくらいの男だった。




「ま、まぁ・・」

「僕、2年c組の高木」


c組・・・  俺と同じクラスだ。



いくら0.3の視力でも、

クラスメートの顔くらい覚えている。




でも、こんなかわいい奴なんて

c組には居なかったはずだ・・・




c組の高木と言えば・・いや、ない。


それは有り得ない。
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