十字架に愛を



「あのっ…琉!」


「准斗のことは気にするな。」


琉は一言そう告げた。


その声はあの日の様で…。


「そんなに強く言うことないんじゃない?」


私の肩に手が回される。


「藤堂…。」


「珠妃ちゃん、琉くんは彼氏じゃないんだよね。」


琉を無視して藤堂くんは私を見る。


「う、うん…。」



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