十字架に愛を



俯いてちょっと考え込んだ後、もう一度私をまっすぐとらえた。



「珠妃ちゃん…。これは、俺の友達が言ったんだけど、琉くんに騙されてないかな?」


え…?


「騙されるって…、どういう?」



私が、琉に?


「んー俺もよくわかんない。


珠妃ちゃんさ、吸血鬼って…信じる?」



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