十字架に愛を



そうでしょ?


と松風くんが私を見る。


「そんな…。それって、珠妃ちゃん…。」


藤堂くんが驚きのあまり私と松風くんを見比べる。


無理もないよね、こんなこといきなり聞いたらびっくりするよ。


私はうつ向いて、畳を見つめる。


「私は、大丈夫。子供の頃からだし、慣れたよ。」


それに、琉が好きだから。



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