十字架に愛を



「血製剤もあるしね。」


え…?


松風くんの言葉に顔をあげる。


血製…?


「ごめん、雨宮。多分雨の宮と物怪…吸血鬼の仲立ちしたの俺の祖先なんだ。」


松風くんはそう言って一冊の古い本を私の前に置く。


「これ…。」



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