十字架に愛を



「ごめん。それでも私…。」


「まだ琉くんが好きだなんて言うの?」


藤堂くんにそう言われて、私は黙り込む。


「吸血鬼、だよ?人間じゃないのに…。」


「やだっ!」


私は藤堂くんの言葉に耳を塞ぐ。


そんなの知ってること。



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