十字架に愛を



黙っている私に琉が尋ねる。


私は、黙ったまま首を横に振る。


「あいつ…が知ってるわけないよな?誰?」


「…何か、お寺の人。私の祖先と、琉たちの間の橋渡しした人の子孫って。」


琉は黙っている。



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