キミという存在。



帰り道、
私が持っているペンキの袋は以外に重くて運びにくく、歩くペースが遅くなってしまう。
そのせいで、咲哉との距離は離される。
「ちょっ‼……」
その言葉に咲哉がきずき足を止めてくれて、私は急いで咲哉のもとに駆け寄った。



「鈴木ってホント可愛くねーなぁ」
「はぁ?」
イキナリの言葉に驚く私。
「だからそれ重いなら俺に持ってって頼めば良いじゃん」
そう言って私が持っているペンキの袋に指を差す。
「大丈夫持てるからっ‼」
そう言って私は咲哉の歩くペースに合わせようと頑張る。
"ホントかわいくねーなぁ。"隣でまた言う。
「可愛くなくて結構です」
ツンとした顔をとって言う私。



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